浜田省吾『風を感じて(1979年)』File0111

1970年代以前
martin
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「浜省(はましょう)」と聞いてわかるのはいくつぐらいの方までなんでしょうか。今回は、ボクらの世代では知らない人はいないだろうと言うほどの浜田省吾さんをピックアップしました。

1975年のデビューからすでに48年

デビューが1975年ですから考えればもう48年。そんな浜田省吾さんも今月(12月29日)で71歳になられます。元々「愛奴(AIDO)」というバンドでドラムをやっておられました。愛奴は吉田拓郎さんのバックバンドを努め、1975年にデビューするも、その後、脱退し1976年ソロデビュー。デビューしたもののなかなかヒットに恵まれず、ドサ回りの日々が続いたそうです。

そして3年後についに転機が訪れます。カップヌードルのCMソングとして描き下ろした1979年リリースの『風を感じて』がヒットし、オリコンで25位まで上昇。これを機に5thアルバム「君が人生の時・・・」もヒットし、コンサートツアーも開始。80年代に入り本格的にメジャーアーティストへの仲間入りを果たすことになります。

それでは『風を感じて』を2019年の『Welcome back to The 70’s “Journey of a Songwriter” since 1975 「君が人生の時~Time of Your Life」』からショートVer.でお届けします。

個人的に思い出深い『ラストショー』

上記の『風を感じて』は知るものの、特にアルバムを聴いたりすることはなかったのですが、広島出身の友人が浜田省吾さんのファンだったことで、「ラストショーっていう曲はいいよ」とオススメされたのがきっかけで聴き始めました。

この曲が収録されているのが、1981年リリースの7thアルバム「愛の世代の前に」です。ボクが初めてまともに聴いた浜田省吾さんのアルバムはこれだったと思います。

ではアルバムから先行発売された13thシングルの『ラストショー』を2015年の「ON THE ROAD 2015-2016 “Journey of a Songwriter”」にてお届けします。

ドラマの主題歌に起用された『悲しみは雪のように』

今でもこの季節になるとラジオなどで流れてくる曲の一つである『悲しみは雪のように』もアルバム「愛の世代の前に」に収録されており、1981年に14thシングルとしてリリースされました。10年以上を時を経て、この曲が1992年に放映されたドラマ「愛という名のもとに」の主題歌として起用され、大幅なアレンジでリメイクされ再リリースとなりました。

ドラマの脚本は野島伸司さんで、今でもご活躍されている鈴木保奈美さん、唐沢寿明さん、江口洋介さんなどが出演された高視聴率を叩き出したヒットドラマでした。このドラマでは先ほどの『ラストショー』など、浜田省吾さんの楽曲がふんだんに劇中歌として起用され、浜省ブームにもなりました。

では『悲しみは雪のように』を2011年の「ON THE ROAD 2011 “The Last Weekend”」よりお届けします。

「思い出のアルバム」は『Sand Castle』

浜田省吾さんのアルバムで一番良く聴いたのが、1983年リリースの『Sand Castle』というセルフカバーアルバムです。これまで発表されたバラードのベスト盤のようなアルバムで、佐藤準さんがアレンジを担当。全体を通して柔らかい感じで、ほっこりとした優しくもちょっと切ない雰囲気の漂うアルバムに仕上がっています。

ちょうどこのアルバムが出た1983年頃、DJスタイルのカラオケがあるショーパブでアルバイトをしていました。にぎやかなカラオケやショーが終わったあと、閉店までスローな曲を流すのですが、そのときによくかけていたのがこのアルバムです。もう40年も前ですが、このアルバムを聴くと今でもその頃の出来事が蘇ってきます。

では『Sand Castle』にも収録されていて、その中でも結構メジャーな『片想い』を1989年の「ON THE ROAD “FILMS”」からお届けします。

半世紀近く立っても変わらぬスタイル

正直久しぶりにYoutubeで浜田省吾さんを見ました。半世紀近く経っているにも関わらず、見た目も歌声もあまり変わっていないような気がしました。セミロングのヘアスタイルやサングラスもほぼあの頃のまま。安定感抜群ですね。

浜田省吾さんの楽曲は、もてない男やおカネのない男など、寂しさや悔しさを歌った曲が多くありますが、個人的にはそういった「情景が浮かぶストレートな歌詞とメロディ」が魅力だと思っています。昨今とは異なり、昭和の時代ってこういったある意味”ベタ”な楽曲が多かったような気がします。昭和演歌なんかはまさにそんな感じですよね。

シティポップがこの数年で脚光を浴びましたが、昨今のレトロがウケたりする時代には、こういった浜田省吾さんの楽曲なんかも新鮮に受け入れられるのではないかと感じた今日この頃です。

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