ボビー・ブラウンを語るにおいて何から話したらいいのか・・・。とにかく1980年代後半から90年代においての活躍、またその成長過程と取り巻きがスゴいので困ってしまいますね。(笑)
ではまずは今日ピックアップする『My Prerogative(1988年)』について。この曲は1988年にリリースされたセカンドアルバム『Don’t Be Cruel』からのセカンドシングルとしてリリースされ、ビルボードHOT100で1位を獲得しました。タイトル曲のファーストシングル『Don’t Be Cruel』は惜しくも8位でしたが、コレを機にボビー旋風が吹き荒れ、このアルバムからシングルカットされた5曲がゴールド、アルバム自体はプラチナレコード(1000万枚以上の売上)という快挙です。デビューアルバムはココまでパッとしなかったのに、この勢いでこのアルバムもゴールドに。
というのもこのアルバムのクリエーター陣がスゴい。元GUYのテディー・ライリー、ジーン・グリフィン、LA&ベビーフェイスと、まぁこの時代を席巻したメンツなんですね。この「My Prerogative」はテディー・ライリー作ですので、やっぱり「ニュー・ジャック・スウィング(ニュー・ジャック・スウィングについてはこちらでも少し触れています。)」のGUYサウンド満載っていう感じですね。GUYのMVもシェアしたので、当時のダンスやファッションも見ながら聴き比べてみてください。(ちなみにこの曲はブリトニー・スピアーズも2004年にカバーしています。)
そして、ボビーが独立する前の話になりますが、1978年に結成、1983年ボビーが加入しデビューした「NEW EDITION(ニュー・エディション)」というグループがまたスゴいんです。メンバーの6人中、「ラルフ・トレスヴァント」と「ジョニー・ギル」はソロデビュー。残りの3人は「ベル・ビヴ・デヴォー」というグループを結成しています。
当時、彼らは14~15歳のアイドル的なグループのようでしたが、そこはやはりアーサー・ベーカーがアルバムをプロデュースしたということで、『Candy Girl』、『Cool It Now』、『Mr. Telephone Man』の3曲はR&Bチャート1位を獲得しています。MVは『Cool It Now』をシェアしました。ちなみに『Mr. Telephone Man』はレイ・パーカーJr.提供の作品で、まさにレイ・パーカーJr.の作風っていう感じですね。
このようにビジネス的には大成功を収めているボビーですが、1992年にホイットニー・ヒューストンと結婚したあとは、私生活などの乱れが続き人気も急降下。しかもその後、ホイットニーが他界し、娘さんや息子さんまでも失う不幸に見舞わられたとのことです。人生ってわからないものです・・・。