岸正之「ラハイナ・ブルームーン(1984年)」File0042

1980年代

 以前に個人のSNSでいろいろなアーティストや楽曲をピックアップしたことがあるのですが、こちらの「MUSIC TRUNK」でも紹介していきます。

 今回は80年代にAOR系J-Popを聴きあさった方ぐらいしかご存じないかもしれませんが、アニメソングやCMソングをはじめ、多くの楽曲を提供されている「岸正之」さんです。ご自身は2枚のアルバムしか出されていませんが、2枚ともクリエーター陣が素晴らしく、いいアルバムに仕上がっています。

  ボク自身は、1984年リリースの2ndアルバム『PRETENDER』を気に入っていてかなり聴き込みました。アレンジャーが武部聡志さん(Key)、参加ミュージシャンも鳥山雄司さん(Gt)、青山徹さん(Gt)、岡沢茂さん(Ba)、菊池丈夫さん(Dr)、中西康晴さん(Key)、土岐英史さん(Sax)、向井滋春グループ(Tb)などなど、なんともまぁ豪華。そのアルバムからまずは「ラハイナ・ブルームーン」をシェアします。なんとも言えない切ない感じがとても気に入っています。


 とは言っても、デビューアルバム『Warm Front(1982年)』もスゴいメンバーです。今剛さん(Gt)、矢島賢さん(Gt)、井上鑑さん(Key)、新川博さん(Key)、奥慶一さん(Key)、美久月千晴さん(Ba)、林立夫さん(Dr)、山木秀夫さん(Dr)などなど、今聞くとビックリの一流クリエーター陣で制作されています。せっかくなので、このアルバムからも「See You Again」という曲をシェアします。


 一方楽曲提供では、1985年放映のドラマ「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」でトップアイドルに躍り出た「南野陽子」さんの、1987年4月リリースシングル『話しかけたかった』も岸正之さんの作曲で、オリコンチャート1位を獲得しています。

 なぜボクが岸正之さんの楽曲が好きなのか少し考えてみました。一言で言えば「ノスタルジック」ですかね。楽曲自体はシンプルですが、聴いていると情景が浮かび、ちょっと切ない感じが心に響きます。ちょうどアナログとデジタルが入り混じった時代でもあり、その時代のアナログの良き部分がたくさん詰まってるからだと思います。

 サブスクでもこの2枚のアルバムは聴けますので、隠れた名盤としてオススメしたいです。

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