土岐麻子「ソルレム(2021年)」File0085

2020年代

 土岐麻子さんは1997年に「Cymbals」のリードボーカルとしてデビューされました。その後、2004年1月にCymbalsは解散し、翌月サックス奏者である父の土岐英史さん(1980年代、山岸潤史さんらとジャズ・フュージョングループ「チキンシャック」での活動や、長い間山下達郎さんのバックとしてもツアー参加されていましたのでご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、残念ながら2021年6月にお亡くなりになられました。)との共同プロデュースアルバム『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』でソロデビューを果たします。翌年2005年9月には初のオリジナルアルバム『Debut』をリリースしました。(メジャーデビューは2007年11月のようです。)その他、いろいろなセッションや数多くの大手メーカーなどのCMソングやCMナレーションも担当されています。


 その土岐麻子さんが2021年11月、約2年ぶりとなる11thアルバム『Twilight』をリリースしました。トオミヨウプロデュースの「ソルレム」、Shin Sakiuraプロデュースの「NEONFISH」など、“トワイライトシリーズ”と銘打った黄昏時を優雅に過ごせる楽曲がズラリ。ちなみにタイトルの「ソルレム」は韓国語で「ときめき」を意味します。まずはこの曲をお届けします。アルバムを通してマッタリとした時間を過ごすのにピッタリです。


 続いては一つ前の2019年10月リリースの10thアルバム『PASSION BLUE』から『美しい顔』をお届けします。なかなかソウルフルな仕上がりの楽曲で、音の作りがとてもシンプルで若干懐かしさも感じてしまいます。


 グッとさかのぼって、9年前の2013年6月リリースの5thアルバム『HEARTBREAKIN’』から『トーキョー・ドライブ』をお届けします。この曲なんかはポップ感満載で、逆に今の時代に合ってるんじゃないかと思います。


 実は音楽プロデューサーでもある林哲司さんが、自身に影響を与えた洋楽の名曲たちをセレクトしたコンピレーションアルバム『melody of memory – City Pop Of Tetsuji Hayashi Selection』を昨年12月に出されていて、土岐麻子さんもボーナストラックの『A Night In New York』」で参加されています。独特な歌声が楽曲にピッタリですね。


 これからの季節、最新アルバムのタイトル通り、夕暮れあたりにバシッとハマるゆったりした空気が流れるような音楽はいかがですか?

 ボクにとってはライブがあればぜひ足を運びたいアーティストの一人でもあります。オトナな楽曲に加え、とにかく独特な歌声で、一度聴いたら耳に焼き付いてしまいます。カバーアルバムなどもリリースされていますので、詳しくはオフィシャルサイトを覗いてみてくださいね。

タイトルとURLをコピーしました