元々セッションミュージシャンとして活躍していたメンバーが集結
「TOTO」は1976年に結成されたアメリカのバンドです。誰もが知る実力派揃いのグループですが、あえておさらいしておきたいと思います。
結成前はセッションミュージシャンとして活動しており、元祖AORといわれているボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディグリーズ(1976年)』のレコーディングで集まったことをキッカケに結成されたそうです。スティーブ・ルカサー(Gt)とデヴィッド・ペイチ(Key)は結成当時から不動のメンバーですが、ジョセフ・ウィリアムス(Vo)は出たり入ったりで現在に至ります。90年代に入ったぐらいまではポーカロ3兄弟が在籍しており、TOTOの黄金時代を築きあげましたが、ドラムのジェフ・ポーカロは、1992年に38歳という若さでこの世を去りました。
ボクがまともに聴いていたのは下記の1978~1986年のアルバム6枚でしょうか。
- 『TOTO<邦題:宇宙の騎士>(1978年)』
- 『Hydra(1979年)』
- 『Turn Back(1981年)』
- 『TOTO Ⅳ<邦題:聖なる剣>(1982年)』
- 『Isolation(1984年)』
- 『Fahrenheit(1986年)』
とは言え、やっぱり一番のお気に入りはファーストアルバムですね。
ということでその中からTOTOの曲を1曲選べと言われればコレという『Georgy Porgy』をシェアします。ちなみにゲストボーカルで「シェリル・リン」が参加していますが、彼女のデビュー曲『Got To Be Real(1978年)』はTOTOのデヴィッド・ペイチとデヴィッド・フォスターが楽曲制作とプロデュースをしています。
2021年、新生TOTOのライブアルバムをリリース
Youtubeには2020年11月スティーブ・ルカサー、ジョセフ・ウィリアムズ、デヴィッド・ペイチを中心に仲間を加えた新生TOTOで行われたライブ『With A Little Help From My Friends』の動画が上がってます。ちなみにこのライブが2021年6月にアルバムとしてもリリースされました。
今回は12曲のうち、ファースト・アルバムに収録されている『Hold The Line(1978年)』をピックアップしました。カッコいいのでぜひ12曲通して見てくださいね。
ソロ活動も活発なスティーヴ・ルカサーとジョセフ・ウィリアムス
2021年2月にはスティーブ・ルカサーが『I Found The Sun Again』、ジョセフ・ウィリアムスが『Denizen Tenant』というソロアルバムを同日リリースしました。
スティーブ・ルカサーはギター弾きまくったり、ジョー・ウォルシュのカバーなども含め、ちょっと懐かしく感じる70年代ロックを全面に押し出しています。コレが本来の彼のスタイルなのかなと思わせるTOTOとは違った一面が見られます。その中からオフィシャルMVで『Run To Me』をシェアします。
一方ジョセフ・ウィリアムスもオリジナルに加え、ピーター・ガブリエルやビートルズのカバーをやったりと、スティーブ・ルカサーとは全く異なる楽曲でTOTOサウンドとも一味違った個性的な仕上がりになっています。その中からビートルズカバー(ジョン・レノン作)の『If I Fell』をシェアします。
あとがき
TOTOがデビューした1970年代後半はジャーニー、フォリナー、ボストンなどのアメリカのロックグループと同列のようなイメージでしたが、TOTOはロックだけでなくソウルフルな楽曲などバリエーションも広く、マイケル・ジャクソンのレコーディングに参加したり、さすがセッションミュージシャンの集まりだとあらためて感じます。