AORフリークならおなじみの「Pages」
1978年、アルバム『Pages』でデビューを果たしたPagesはリチャード・ペイジとスティーブ・ジョージの二人で結成されました。その後、1979年に2nd『Future Street』、1981年に3rd『Pages(1stと3rdのアルバムタイトルが同じなのは、3rdで再スタートを切るということだったそうで、タイトルが同じでも全く内容が異なっています。)』をリリースしましたがヒットに恵まれず解散してしまいました。
サードアルバム「Pages」はAORの名盤
およそ3年そこそこの活動でしたが、3rdではジェイ・グレイドンをプロデューサーに迎え、ジェフ・ポーカロ、スティーヴ・ルカサー、トム・スコット、アル・ジャロウなどなど、強力なサポートにより「ポップでジャズ・フュージョン的なロック」が多くのAORファンの心をつかんだのではないかと思います。
3rdアルバム『Pages』からジェイ・グレイドンのアルバム『Jay Graydon Works』にも収録されている『Fearless』をシェアします。まさにジェイ・グレイドンサウンド満載です。
個人的によく聴いたアルバム、思い入れのあるアルバムなどを『思い出のアルバム』というカテゴリーを作って分類できるようにしました。
1984年には「Mr.Mister」として再デビュー
解散後はデヴィッド・フォスターやクインシー・ジョーンズなどのプロデューサーとの交流により、マイケル・ジャクソン、ドナ・サマー、チャカ・カーン、ケニー・ロギンス、リック・スプリングフィールドなど、多くの著名アーティストの作品に参加しています。
1982年にはメンバー2名を加え、さらにポップなロックなグループ「Mr.Mister」を結成し、1984年に『I WEAR THE FACE』でデビュー。シングル『Hunters Of The Night』がビルボードHot100で57位まで上昇。
そして1985年リリースの2ndアルバム『Welcome to the Real World』はUSアルバムチャートで1位、シングルの『Broken Wings』と『Kyrie』も1位、『Is It Love』もHot100で8位まで上昇し大成功を収めています。
残念ながら1990年にバンドは解散。その後2001年に『Waiting in My Dreams』というシングルをリリースしたそうです。
2010年には最後のスタジオアルバムとなった4thアルバム『PULL』があるのですが、こちらの音源は1989~90年にレコーディングされていた未発表曲をリチャード・ペイジの個人レーベルで非公式リリースしたとのことです。
商業的にはMr.Misterの成功があったので良かったのかもしれませんが、個人的にはPagesのほうが好きです。今でも自分自身のAORジャンルのカテゴリーにPagesを入れて聴いています。