アシッド・ジャズというジャンルの草分け的存在
今日ご紹介する「インコグニート」は1979年に結成されたイギリスのブリット・ファンクやアシッド・ジャズと呼ばれるジャンルのグループです。アシッド・ジャズなんてジャンルが明確になったのも、このインコグニートぐらいからではないかと思います。1981年に1stアルバム『Jazz Funk』をリリースし、全英チャート28位を獲得しました。
とは言え、ボクがインコグニートを初めて聴いたのはアルバム『Tribes, Vibes + Scribes(1992年)』で、当時の言葉を使えばジャズとファンクとフュージョンの美味しいとこ取りした、とにかくカッコいいな~、という印象でした。
このアルバムの中でも比較的ポップに仕上げているのが、1973年のスティービー・ワンダーのカバーで1992年リリースの『Don’t you worry ‘bout a things』です。原曲からかなりダンサブルな感じにアレンジされています。チャートインしたかは不明ですが多くのオムニバスアルバムにも収録されており、耳にされた方は多いのではないかと思います。
日本の楽曲を多くピックアップしてアレンジ
実は2003年に『One Nation』という日本の楽曲をアレンジしたアルバムがリリースされています。m-flo、KIRINJI、BONNIE PINK、Original Loveなどの楽曲が、インコグニートのアレンジで収録されています。昔からJ-Popは海外のアーティストには人気のようですね。
その中でも、ココ数年で盛り上がっている松原みきさんの『真夜中のドア~Stay with me~』がこの2003年にすでにピックアップされています。MVはありませんが、音源だけありましたのでシェアしました。
結成からすでに40年以上が経っていますが、今も活躍されているようですので、この数年間のアルバムもまたじっくり聴いてみたいと思います。ちなみに2019年リリースの『Tomorrow’s New Dream』もカッコいいサウンドに仕上がってましたよ。