「ボストン」と聞くと、ボクより一世代若い方ならUSチャート1位を獲得した『アマンダ(1986年)』かもしれませんが、ボク世代になるときっと『Don’t Look Back(1978年)』だと思います。このアルバムを聴いたときの、ギターとコーラスが奏でる音の厚みはかなり衝撃的でした。なんせまだシンセサイザーやコンピューターもまともに普及していなかった頃でしたので、どうやったらこんなサウンドができるのかなぁ~、と感動したものです。
まさに初期のボストンサウンドは、シンセサイザーやコンピューターを使用しないアナログを駆使し、ギターオーケストラと呼ばれる音作りにこだわり続けた賜物でした。
このアルバム『Don’t Look Back』は1978年リリースのセカンドで、USチャートでも1位を獲得。タイトルナンバーの曲もUSチャート4位を記録し、日本のラジオでも頻繁に流れていました。
このアルバムで衝撃を受けたボクは、すぐに1976年のファーストアルバム『Boston(邦題:幻想飛行)』も入手し、2枚ともガッツリと聴かせていただきました。
個人的によく聴いたアルバム、思い入れのあるアルバムなどを『思い出のアルバム』というカテゴリーを作って分類できるようにしました。
その中からUSチャート6位のデビューシングル『More Than A Feeling(邦題:宇宙の彼方へ)』をライブVer.でシェアします。クオリティがよくないのですがご了承くださいませ。
リーダーであるトム・ショルツは、元々マサチューセッツ工科大学出身のエンジニアで、ファーストアルバムはほとんど彼が自宅スタジオで多重録音を繰り返しつくったデモテープが元になってるそうです。とにかく機械オタクで特許も多く持っておられます。詳しくは「トム・ショルツ」で検索すればいろいろ出てきますので、ご興味あれば調べてみてください。
セカンドアルバム以降は、彼の完璧主義な部分とレコード会社との契約の問題でアルバムリリースがなかったのですが、1986年にやっとサードアルバム『Third Stage』がリリースされ、USチャート1位を獲得。シングルの『アマンダ』も同様に1位を獲得。8年ぶりだったので期待と不安でリリース日を待っていたのを覚えています。結果は期待通りのボストンサウンド健在でした。
とは言え、やっぱりいつになってもファーストとセカンドを聴いてしまいます。ただ、どの年代の音を聴いても「BOSTON」ってわかりますし、40年以上経っても普通に聴けちゃうっていうのはやっぱり楽曲のクオリティが高いって言うことなんでしょうね。