
ボズ・スキャッグスの来日ツアーが2026年5月より開催されるのでピックアップしてみました。
AORのパイオニア的存在
まずは「AOR(Adult Oriented Rock)」について少し触れてみたいと思います。実は日本で作られたジャンルのようで「大人のための洗練されたロック」を指すらしく、1970年代後半から1980年代にかけて流行しました。かなり抽象的ですが、これまでの激しいロックとは少し異なるジャズ、ソウル、R&Bなどのエッセンスを取り入れた都会的でオシャレな楽曲を指すようです。
その火付け役的な存在として語られているのが今回ご紹介するボズ・スキャッグスです。ボズ・スキャッグスは1944年にアメリカ・オハイオ州で生まれ、テキサス州で育ちすでに80歳を超えています。
1967年に「スティーヴ・ミラー・バンド」の創設メンバーとして初期の2枚のアルバムに参加し、サイケデリック・ロックやブルースの分野で活躍。1969年に再出発したソロ活動ののち、1976年に歴史的名盤「Silk Degrees(シルク・ディグリーズ)」の爆発的ヒットにより世界的なスターの座を確立しました。
その他、この時代のAORのアーティストとしてよく挙げられるのはボビー・コールドウェルやクリストファー・クロスなどです。こちらもまた追ってご紹介していと思います。
ボズ・スキャッグスなくしてTOTOの存在なし
そのアルバム「Silk Degrees」のレコーディングに参加したセッションミュージシャンが後に伝説のバンド「TOTO」を結成したことは音楽ファンには結構知られているエピソードです。デヴィッド・ペイチやジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトなど、その後に名を残すアーティストを排出したこのアルバムは今でも名盤として語られています。
ではそのアルバムからバラードのスタンダードナンバーとなった1976年リリースの『We’re All Alone」(ウィ・アー・オール・アローン)』をお届けします。アメリカではここまで売れると予想されず、カップリング曲(B面)として収録されたそうです。翌年の1977年にリタ・クーリッジのカバーは全米7位と大ヒットしましたね。

このアルバムではまだスティーヴ・ルカサーは参加していませんね。

このアルバムに収録されている「Lowdown(ロウダウン)」も全米ヒットし、グラミー賞の最優秀R&B楽曲賞を受賞。この曲はブルーアイドソウルの金字塔とも言われています。
個人的に好きなアルバムは「Middle Man」、思い出のアルバムです
「Silk Degrees(シルク・ディグリーズ)」は歴史的名盤と言われていますが、個人的には1980年リリースの「Middle Man(ミドルマン)」のほうが好きです。このアルバムはボズ・スキャッグスの70年代の総決算的な仕上がりとなっており、全米アルバムチャートで8位を獲得。
何と言ってもバックアップ陣営がスゴい!
「デヴィッド・フォスター×TOTO」に加え、サンタナ、レイ・パーカーJr.まで参加している、当時のAORサウンドの最高峰とも言えるのではないでしょうか。
ではこのアルバムからはオープニングナンバーの『JoJo』をお届けします。46年前の楽曲とは思えないクオリティですね、ホンマに。


余談ですが、このアルバム「Middle Man」リリースの翌年1981年には以前にご紹介した尾崎亜美さんも「デヴィッド・フォスター×TOTO」でアルバムを2枚制作されています。尾崎亜美さんはほんとにスゴいです。ぜひぜひ聴いていただきたいです。詳しくは下記のリンクにて。
その後、およそ8年の活動を休止
上記のアルバム「Middle Man(ミドルマン)」ののち、家族との時間の優先や自身を見つけたいという理由で長期間活動休止していました。
そしておよそ8年の沈黙を破り1988年にアルバム「Other Roads(アザー・ロード)」をリリース。参加アーティストはボビー・コールドウェル、ジェイソン・シェフ、ジェイムス・イングラム、マーカス・ミラーなどなど超豪華。
ではこのアルバムからのヒット曲『Heart of Mine(ハート・オブ・マイン)』をお届けします。この曲はボビー・コールドウェルが作曲し、ご自身もセルフカバーされています。全米ビルボードのアダルトコンテンポラリーチャートで3位、Hot100でも35位を獲得しました。日本ではタバコのCMソングにも起用されたので耳にされた方も多いかもしれませんね。
来日が決定
2026年5月から6月にかけて「ONE FOR THE ROAD」と題した全国6都市(東京、宮城、愛知、福岡、広島、大阪の6都市で計8公演)を巡る大規模なツアーが行われる予定です。
昨年10月に久々のジャズアルバム『Detour』をリリースし、今年は上記でご紹介したアルバム「Silk Degrees」のリリースから50周年を迎えます。今回のツアーでは最新作からの楽曲だけでなく、往年のヒット曲なども交えての展開となる予定だそうです。
ツアータイトルの「ONE FOR THE ROAD」には「最後の一杯、旅の締めくくり」的な意味があるそうで、すでに80歳を超えているゆえにもしかしたら今回が最後の来日ツアー!?なんてこともあり得るかもしれませんね。
ツアーに関しての詳しいことは下記のリンクを参考にしてください。
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