トト(TOTO)「Georgy Porgy(1979年)」File0057

1970年代以前

 「TOTO」は1976年に結成されたアメリカのバンドです。誰もが知る実力派揃いのグループですが、あえておさらいしておきたいと思います。

 結成前はセッションミュージシャンとして活動しており、元祖AORといわれているボズ・スキャッグスのアルバム『シルク・ディグリーズ(1976年)』のレコーディングで集まったことをキッカケに結成されたそうです。スティーブ・ルカサー(Gt)とデヴィッド・ペイチ(Key)は結成当時から不動のメンバーですが、ジョセフ・ウィリアムス(Vo)は出たり入ったりで現在に至ります。90年代に入ったぐらいまではポーカロ3兄弟が在籍しており、TOTOの黄金時代を築きあげましたが、ドラムのジェフ・ポーカロは、1992年に38歳という若さでこの世を去りました。


 ボクがまともに聴いていたのは、『TOTO<邦題:宇宙の騎士>(1978年)』、『Hydra(1979年)』、『Turn Back(1981年)』、『TOTO Ⅳ<邦題:聖なる剣>(1982年)』、『Isolation(1984年)』、『Fahrenheit(1986年)』の6枚目ぐらいまででしたが、やっぱり一番のお気に入りはファーストアルバムです。

 まずは、1曲選べと言われればコレという「Georgy Porgy」をシェアします。ゲストボーカルで「シェリル・リン」が参加していますが、彼女のデビュー曲「Got To Be Real(1978年)」は、TOTOのデヴィッド・ペイチとデヴィッド・フォスターが楽曲制作とプロデュースをしています。


 Youtubeには、2020年11月スティーブ・ルカサー、ジョセフ・ウィリアムズ、デヴィッド・ペイチを中心に仲間を加えた新生TOTOで行われたライブ『With A Little Help From My Friends』の動画が上がってます。ちなみにこのライブが、2021年6月にアルバムとしてもリリースされました。

 今回は12曲のうち、ファースト・アルバムに収録されている「Hold The Line(1978年)」をピックアップしました。カッコいいので、ぜひ12曲通して見てくださいね。


 2021年2月には、スティーブ・ルカサーが『I Found The Sun Again』、ジョセフ・ウィリアムスが『Denizen Tenant』というソロアルバムを同日リリースしました。

 スティーブ・ルカサーはギター弾きまくったり、ジョー・ウォルシュのカバーなども含め、ちょっと懐かしく感じる70年代ロックを全面に押し出しています。コレが本来の彼のスタイルなのかなと思わせるTOTOとは違った一面が見られます。その中からオフィシャルMVで「Run To Me」をシェアしますね。


 一方ジョセフ・ウィリアムスも、オリジナルに加え、ピーター・ガブリエルやビートルズのカバーをやったりと、スティーブ・ルカサーとは全く異なる楽曲で、TOTOサウンドとも一味違った個性的な仕上がりになっています。その中からビートルズカバー(ジョン・レノン作)の『If I Fell』をシェアします。

 TOTOがデビューした1970年代後半は、ジャーニー、フォリナー、ボストンなどのアメリカのロックグループと同列のようなイメージでしたが、TOTOはロックだけでなく、ソウルフルな楽曲などバリエーションも広く、マイケル・ジャクソンのレコーディングに参加したり、さすがセッションミュージシャンの集まりだとあらためて感じます。

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