2021年10月に個人的なSNSで紹介しました「BRONZE」を再度このサイトでもご紹介させていただきます。
ジャケットを観るとどうしても夏に聴きたくなります。
「BRONZE」は韓国の「8BALLTOWN」というレーベルで活躍する音楽プロデューサーです。日本人アーティストとのコラボレーションも多く、2019年11月に日本のシティポップを彷彿させる1stアルバム「EAST SHORE」をリリースし、これまでに「BRONZE」名義では合計3枚のアルバムをリリースしています。そしてそのアルバムのジャケットがすべて永井博さんのイラストなんです。なのでどんな内容のアルバムかはおおよそ想像がつきますよね。
永井博さんといえば、大瀧詠一さんの「A LONG VACATION」や「NIAGARA SONG BOOK」をはじめ、松岡直也さん、サザンオールスターズ、杉山清貴さんなどなど、多くのアーティストのジャケットを飾ってこられました。
さていろいろな記事に目を向けると「Bronze」は日本の80年代シティポップのオマージュだという記事がよく出ていますが、実際に通して聴いてみると意外に楽曲バリエーションが広いように感じました。基本的に楽曲提供、プロデュースし、それぞれにボーカリストなどをフィーチャー(もしくはコラボ)して構成されています。
では順を追ってアルバムから何曲かピックアップしていきたいと思います。
1st「EAST SHORE」(2019年7月リリース)
初めてこのアルバムを聴いたときはとにかく「懐かし~っ」という印象でした。80年代のシティポップのいいところを取り込んで今風に仕立て上げた感じのサウンドが満載!
まずは現在Spotifyの一番再生数が多い『With The Star』をお届けします。この楽曲には韓国の新世代のシンセポップアーティスト「OOHYO(ウヒョ)」さんがフィーチャーされています。
そしてもう一曲は「FNCY(ファンシー)」のメンバーでもある日本人アーティスト「G.RINA」さんがフィーチャーされてる曲『Randezvous』をお届けします。ご自身もシンガーソングライター、トラックメーカーでもあり、クラブDJとしても活躍されているそうです。
2nd「AQUARIUM」(2020年10月リリース)
1作目同様の既定路線を外さず、さらにバージョンアップした感じが見受けられます。前作は若干しっとりとした楽曲が多めだったのに対し、今作は全体的にポップな印象になり、ソウルフルな楽曲もありますね。
韓国で活躍中の日本人アーティスト「YUKIKA」さんや「一十三十一(ひとみとい)」さんに加え、本国アーティストの「meenoi(ミノイ)」さんも参加。meenoiさんは9月15日に初来日公演を行う予定だそうです。
ではアルバムの中からまずはYUKIKAさんをフィーチャーした『Orange Road』をお届けします。日本人アーティストと言っても韓国語で歌っておられます。軽快でありながらも哀愁漂うAOR的な楽曲です。
そしてもう一曲は一十三十一(ひとみとい)さんをフィーチャーした『waterfall』をお届けします。こちらの楽曲は日本語で歌われています。スローミディアムでメロウな楽曲で、個人的には80年代というよりも70年代のニューミュージック的な印象が強く感じられました。
3rd「SKYLINE」(2022年7月リリース)
そして2022年7月には3rdアルバム「SKYLINE」をリリース。さらにアーバンリゾート感溢れるサウンドに進化したような気がします。
では2018年に日本でもデビューした「LeeHi(イハイ)」さんをフィーチャーした『Ondo』をお届けします。
そしてもう一曲、比屋定篤子さんが歌うボサ・ノヴァ調の『Smooth Flight』という曲をお届けします。
3作を通して感じたこと
アルバムを順に聴いていると少しずつ進化していってることが感じられます。日本のシティポップの美味しいとこ取り、そして各アルバムにインスト曲も差し込んだり、AOR色も出ているリゾート感がたっぷりの仕上がりですね。
皆さんはどう感じられましたか?
「Bronze」についての詳しいことは下記のリンクを参考にしてください。
また以前に日本の80~90年代シティポップを主にリアレンジした「Tokimeki Records」をご紹介しましたが、そのタイミングで韓国のDJ/プロデューサーの「NightTempo」も話題になりましたね。彼は9月に新しいアルバムをリリース予定で11月には来日が決まっています。
「RYUSENKEI」とも交流がある!?
あと少し気になったのは2ndと3rdアルバムでご紹介した「一十三十一(ひとみとい)」さんと比屋定篤子さんですが、今年新メンバーを迎え改名した「RYUSENKEI(旧:流線形)」とのコラボをされていますので、BronzeはRYUSENKEIとの交流もあるのだろうな、と想像がつきますがどうなんでしょうか。
ということでまた追って「RYUSENKEI」も深堀りしてみたいと思います。