”80年代ポップスがスゴかったのは?” をさらに深堀り、70年代に活躍したアーティストをピックアップしているシリーズ第4弾は、1972年デビューの「サディスティック・ミカ・バンド」です。こちらのメンバーも、その後のミュージックシーンに欠かせない豪華な方ばかりでした。
結成から解散までの1971~75年の間だけでもかなりのメンバーが入れ替わっています。加藤和彦さん、加藤ミカさん、高橋幸宏さん、小原礼さん、高中正義さん、今井裕さんなど、その他つのだひろさんや後藤次利さんも一時期はメンバーとして在籍。解散後はボーカルを入れ替えての再結成が2回あり、1回目は1989年に桐島かれんさんを、2006年の2回目の再々結成は木村カエラさんでした。
そんなサディスティック・ミカ・バンドを初めて聴いたのは、1974年リリースの2ndアルバム『黒船』でした。このアルバムは、英米でも発売されていたそうで、ロンドンで評判になり、逆輸入の形で日本でも評価されました。そのアルバムの中の「タイムマシンにおねがい」をシェアしますが、この曲は多くの方が耳にしたことがあるのではないかと思います。
この曲が一番メジャーだと思いますが、ぜひとも他の曲、アルバムも聴いていただきたいと思います。サディスティック・ミカ・バンドは、ロックベースですが、ファンク色の強いものがあったり、ジャズ・フュージョンっぽいものがあったり、おアソビ的な要素も要所要所にあったりして、いい意味で古き良きものも詰まってて、さらには楽曲のクオリティも高いジャンルにとらわれない音楽集団だと思います。聴く側によっていろいろなふうに感じられるような楽曲が多いような気がしますし、まるで絵画を音楽で表現したアート作品のようにボクは感じられますが、皆さんはどう思いますか?