【訃報】2024年9月5日、83歳で永眠されました(2024.9.9追記)
先週の9月5日、セルジオ・メンデス氏が永眠されました。83歳だそうです。下記のエッセイは2年以上前のものですが、よろしければご一読ください。
これまで素晴らしい歌声を届けていただいたことに感謝するとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。
5月12日にビルボードライブ東京で公演
現在来日中で、5/12にビルボードライブ東京での公演を間近にひかえた「セルジオ・メンデス」をピックアップします。1950年代から活動を始め、現在81歳でいまだ現役というブラジルのアーティストです。
セルジオ・メンデスが世界的に知られるようになったのは、1966年リリースの「SERGIO MENDES & BRASIL ’66」に収録されている『Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)』という曲です。この曲は2006年リリースされたアルバム「timeless」にブラック・アイド・ピーズとのコラボでもリメイクされていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
この「timeless」はスティービー・ワンダー、エリカ・パドゥ、ジャスティン・ティンバーレイクなど、ヒップホップやR&Bとのコラボ満載のアルバムに仕上がっています。
転機は1983年のアルバム「Sergio Mendes」
今日紹介するのは、1983年リリースのアルバム「Sergio Mendes」です。一時期あまりパッとしなかった時期があったようですが、このアルバムは、ソウル、ポップス、ラテンなど多くのエッセンスを取り入れ、当時のAORの波にも乗り、ポップでキャッチーな曲が多く収録され話題となりました。アーティストもマイケル・センベロ、ポール・ジャクソンJr.、マイケル・ランドウ、ルイス・ジョンソン、ジョン・ロビンソン、ジェリーヘイなどなど、名だたるメンバーが参加しています。
そのアルバムの中から、ビルボードHOT100で4位、アダコンで1位を獲得した『Never Gonna Let You Go(愛をもう一度)』をお届けします。元々EW&Fがレコーディングする予定だった曲らしいのですが見送られ、1982年にはディオンヌ・ワーウィックやスティーヴィー・ウッズがアルバムに入れています。その中でも一番ヒットしたのが、このセルジオ・メンデスVer.ということなんですね。
「The Greatest Hits Of Sergio Mendes And Brasil ’66」もオススメの名盤
その他チェックしておきたいのが、サイモン&ガーファンクルやビートルズなどの名曲をボサノヴァアレンジで収録したアルバム「The Greatest Hits Of Sergio Mendes And Brasil ’66(1970年再版盤?)」で、メチャいいアルバムに仕上がってますのでぜひ聴いてみてください。1970年には大阪万博のステージに立つなど、日本公演も多くこなしていたようです。
では最後に彼が有名になった『Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)』を1966年のオリジナルでお送りします。
ちなみに5/12のビルボードライブ東京はまだ若干席があるようなので、都合のつく方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。