久々のサントラシリーズは、前回の『フットルース』に続き、1984年にヒットした『ブレイクダンス(Breakin’)』です。この映画とサントラで”ブレイクダンス”という分野の確立、ひいては現在のダンスシーンやストリートカルチャーのベースになっているのではと思います。
以前に紹介した『フラッシュダンス(1983年)』でもお話しましたが、フラッシュダンスのMVの中でブレイクダンスがピックアップされており、それをきっかけにドンドンとブームに火がつき出したようです。
それを本格的に映画化したのがこの『Breakin’』と『Beat Street』だったのですが、音楽面で言えば『Breakin’』のほうがメジャーヒットしたような気がします。
楽曲は、アルバムを通して全体的にエレクトロ・ファンク系で構成されており、劇中でのダンスにピッタリ。ただ、Hot100のチャートにインした曲はフラッシュダンスほどではなかったと思います。
サントラには10曲の楽曲が収録されていますので、収録順にご紹介します。
1.Ollie & Jerry – Breakin’… There’s No Stoppin’ Us
USダンスは1位、US Hot100は9位、UKは5位
2.Bar-Kays – Freakshow on The Dance Floor
USのR&Bチャートは2位。
3.Hot Streak – Body Work
4.Carol Lynn Townes – 99 1/2
Hot100は77位。
5.Ollie & Jerry – Showdown
6.3-V – Heart of The Beat
7.Firefox – Street People
8.Re-Flex – Cut-It
9.Rufus & Chaka Khan – Ain’t Nobody
USのR&Bチャートは1位、Hot100は22位。
10.Chris “The Glove” Taylor feat. Ice T – Reckless
ココまでは収録曲なのですが、実はサントラには入っていない名曲があり、それが名シーンとしてよくピックアップされています。楽曲は、クラフトワークの『Tour de France』で、なぜこの曲がアルバムに収録されなかったんでしょうね。ちなみに曲は0:26からですが、ぜひ通してみてくださいね。
この映画を作るに当たっての裏話動画がYoutubeにありましたのでシェアしておきます。コレは2014年のインタビューのようです。
同年1984年、ほとんど間もあけずに『Breakin’2』が公開され、サントラも発売。映画では更にダンスシーンが増えたように思います。ただしサントラは前回のほうがインパクトがあり、ヒットしたようです。
そしてこの後、1985年の『Krush Groove』へと繋がっていくわけです。