『ビルボード洋楽年間シングルチャートTop10(1970年)』File0155

1970年代以前

プロローグ

今年の2025年、大阪万博が開催されました。前回は1970年ということでなんと55年ぶりに同じ大阪の地での開催でした。ボク自身1970年の万博には10回近く通って多くのパビリオンを見て回り、このときに覚えた国名も多くあります。もちろん大阪人のボクとしては今回もなんとか見てみたかった万博ですが、残念ながら結局行けずじまいでした。運営などに関わった皆さま方には本当にお疲れさまでした、とお伝えしたいです。

さて前置きとは全く関係はないのですが、企画モノのエッセイとしてこの55年間のビルボード年間チャートTop10をピックアップしてみようと思いました。1970年といえばちょうどボクが小学校1年生で音楽的にも興味を持ち出した頃でもあります。自ら洋楽を聴くというわけでもなかったのですが、何かと音楽が耳に入ってくる事が多かったので、この1970年をスタートとして毎年の年間チャートを追いかけてみようと思います。

80~90年代はそこそこ詳しいボクですが、2000年以降となると長年中国に居たためほとんど海外の楽曲に触れていないので知らないことだらけです。そういう意味でもいいお勉強になると思っています。

不定期ではありますが、ご興味のある方はぜひともお付き合いくださいませ。では早速行ってみましょ~

1970年の年間チャートNo.1は『明日に架ける橋』

いきなりですが、まずは1970年の年間チャートNo.1に輝いたサイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』をお届けします。この曲はなんと6週連続1位になり1970年のグラミー賞で最優秀レコード賞を受賞しました。50年以上に渡って多くのアーティストにカバーされ続けているのですべての世代においてご存じの方も多いと思います。

サイモン&ガーファンクルって?

ボクら世代の方ではない場合、ご存知がないかもしれませんので簡単にご紹介します。

1964年デビューのポール・サイモンとアート・ガーファンクルによるアメリカのフォーク・デュオです。1970年までの6年間の活動で多くのヒット曲をリリースし、7つのグラミー賞も受賞。1990年にロックの殿堂入りも果たしました。

『明日に架ける橋』以外にも『サウンド・オブ・サイレンス』、『スカボロー・フェア』、『コンドルは飛んで行く』は昭和生の方ならほとんどの方が知るほどのスタンダード・ナンバーです。

1970年ビルボード洋楽年間シングルチャートTop10

では本題に戻り1970年のTop10を見てみましょう。

【 1970年ビルボード洋楽年間シングルチャートTop10 】
1.Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)/ Simon & Garfunkel(サイモン&ガーファンクル)
2.(They Long To Be) Close To You(遥かなる影)/ Carpenters(カーペンターズ)
3.American Woman(アメリカン・ウーマン)/ Guess Who(ゲス・フー)
4.Raindrops Keep Fallin’ On My Head(雨にぬれても)/ B.J. Thomas(B.J.トーマス)
5.War(黒い戦争)/ Edwin Starr(エドウィン・スター)
6.Ain’t No Mountain High Enough(エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ)/ Diana Ross(ダイアナ・ロス)
7.I’ll Be There(アイル・ビー・ゼア)/ Jackson 5(ジャクソン・ファイブ)
8.Get Ready(ゲット・レディ)/ Rare Earth(レア・アース)
9.Let It Be(レット・イット・ビー)/ The Beatles(ビートルズ)
10.Band Of Gold(バンド・オブ・ゴールド)/ Freda Payne(フリーダ・・ペイン)


2位のカーペンターズも『遙かなる影』で最優秀新人賞を受賞しました。ビートルズの『レット・イット・ビー』が9位というのは意外でした。

Top10圏外ですがジェームズ・ブラウンの『セックス・マシーン』もヒット、ショッキング・ブルー『ヴィーナス』は1970年に日本で一番売れた洋楽シングルになったそうです。『ヴィーナス』は80年代にはバナナラマがカバーしてヒットしましたね。

ちなみにボク自身、上記のベストテンで聴いたことのなかった曲は3.5.10.の3曲でした。

子供なりに記憶に残っている曲『雨にぬれても』

そして聴いたことのある曲で特に印象にあるのはB.J.トーマスの『雨にぬれても』です。バート・バカラックの作曲ですが、父親が映画音楽やムード音楽が好きだったこともあって子供ながら自然と耳に入っていたようです。

この曲は1969年公開のアメリカ映画「明日に向って撃て!」の挿入歌で、多くのアーティストがカバーしているのでご存じの方も多いかもしれませんね。この映画はポール・ニューマンやロバート・レッドフォードなどが出演したアカデミー賞を受賞した映画です。ボクも幼いながらなんとなく見たような記憶があります。

ちなみにドリカムさんの『晴れたらいいね』のエンディングはこの曲のエンディングをオマージュしているのかな、と。タイトルも含め、ドリカムの中村さんがリスペクトして制作されたんだろうなぁ~と個人的に思っています。

エピローグ

今回企画して初めていろいろ調べてみましたが、知ってるようで知らない過去がいろいろあることに面白いと感じました。懐かしいなぁ~と思うこともあり、そうやったんや~と気付くことありなど、意外に楽しく書き上げてこられました。なので今後もこの感じで1年ずつ遡っていこうかと思います。

ヒットチャートというものは大衆の嗜好の結果であると思うので、その時代ごとの特徴が現れるだろうと思います。そういう意味で今後もこの企画を続けていきたいと思い感じました。特に音楽好きなアラ還には喜んでいただけるのではないかと。

でっ、せっかくなので日本のチャート「オリコン」もシリーズ企画として始めようかと思っていますので乞うご期待を。

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