ダンス・ディスコ好きにはもうおなじみの「シック(CHIC)」は、ナイル・ロジャース(Gt)、バーナード・エドワーズ(Ba)を中心に1977年にデビューしました。やっぱりシックの魅力は、ナイル・ロジャースのギターカッティングとバーナード・エドワーズのベースラインですね。
まずは1978年の2ndアルバム『C’est CHIC(邦題:エレガンス・シック)』から、R&Bチャート、Hot100ともに1位を獲得した誰もが知るダンスクラッシックナンバーの「Le Freak(邦題:おしゃれフリーク)」を2012年のライブでシェアします。
ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズは80年代のミュージックシーンにも大きな影響を与えてきました。彼らがプロデュースしたヒット曲は数知れず。
シスター・スレッジ、ダイアナ・ロス、デヴィッド・ボウイ、INXS、マドンナ、デュランデュラン、ジェフ・ベック、ミック・ジャガー、ロッド・スチュワート、ジョディ・ワトリー、ABCなどなど、あ~~~っ、上げればキリがないほどです。
バーナード・エドワーズは、CHICのドラマーであるトニー・トンプソンとデュランデュランのメンバーやロバート・パーマーで結成された「The Power Station」というグループのプロデュースも手掛け、1985年のアルバムもUSチャート6位を記録しました。
その中からUSチャート6位の『Some Like It Hot』と9位の『Get It On』をシェアします。
残念ながら、バーナード・エドワーズは1996年の武道館ライブイベントのために訪れた日本で急死しました。トニー・トンプソンも2003年に死去しているので、シックのオリジナルメンバーはナイル・ロジャースのみとなりました。
そしてボクが今回オススメしたいのが、25年ぶりに2018年にナイル・ロジャース&シック名義でリリースしたアルバム『It’s About Time』です。70年代と現代のコラボ、と言うかこの50年分のダンスミュージックがゴチャ混ぜになった新しくもノスタルジックな感じが気持ちよく、とにかくナイル・サウンド健在といったアルバムです。
楽曲は「I Want Your Love(1978年)」のニューテイクでレディー・ガガがフィーチャーされたり、エルトンジョン、クレイグ・デイヴィッドなど、その他のゲストアーティストも豪華です。アルバム曲から3つのMVがあったのでシェアします。
また、アルバムリリースに先行して2015年リリースされたシングル『I’ll Be There』は、アルバム『It’s About Time』にも収録される予定だったようです。
この曲のMVは、主演がトップモデルの「カーリー・クロス」で、昔のシックの映像を見たあと、ディスコに行くと現在のシックが実際にライブをしているという設定。また、なんと言っても彼女の周りに散乱しているレコードが彼らのプロデュースのものっていうのがまた憎い演出ですね。ぜひチェックしてくださいね。
ナイル・ロジャースは、2015年にジャパンツアーとして日本へ来ましたが、2022年はEUエリア中心のツアーみたいです。またいつか日本にも来てほしいですね。ボクの「絶対に見に行くリスト」に入れておきたいと思います。