【 訃報 】2025年2月24日、永眠されました
2022年よりALSにて闘病生活を送っておられたロバータ・フラックが心不全により88歳で永眠されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
誰もが知る名曲『やさしく歌って』
1973年にリリースされた『やさしく歌って(Killing Me Softly)』は50~60代の方ならほとんどのかたが耳にしたことのある名曲です。全米1位も獲得し、グラミー賞でも三部門で受賞。Record Of The Year(最優秀レコード賞)でも2年連続で受賞という快挙を成し遂げました。
オリジナルは1971年ロリ・リーバーマンがリリースしましたがあまりヒットせず、ロバータ・フラックがカバーしたことにより大ヒットしたとのことです。ではまずはオフィシャルMVからその曲をお届けします。
この曲は1972年にコーヒーのネスカフェのCMに起用されました。ただ歌詞が ”ネスカフェ~♪” とアレンジされ、ボクは小学生だったので「ネスカフェの曲」で頭の中にインプットされていました。その後も2003年には渡辺美里さんのカバーでもCMで流れていたようですね。
この2つをシェアしますので懐かしんで聴いてみてください。
55年間で多くのヒット曲を世に送り続けてきました
1968年から2022年の55年間で多くのヒット曲を残されました。上記の曲以外にも1974年には『愛のためいき(Feel Like Makin’ Love)』も全米1位を記録。
ダニー・ハサウェイ、ピーボ・ブライソン、マキシ・プリーストなどとのデュエットでもヒットを出しています。では1978年のダニー・ハサウェイとのデュエットで『私の気持ち(The Closer I Get To You)』をお送りします。ピーボ・ブライソンとの名曲は下のリンクからチェックしてみてください。
日本のアーティストとも交流あり
1999年には髙橋真梨子さんの曲を英語詞でカヴァーしたアルバム「フレンズ〜ロバータ・フラック・シングス・マリコ・タカハシ」をリリースしたり、2014年には平井堅さんのアルバム「Ken’s Bar III」では『やさしく歌って(Killing Me Softly)』でご本人が参加したりと日本とも関わりが深いようです。
1975年には日本各地で、1984年は渡辺貞夫さんと日本武道館で、1990年代は5回も来日公演をされています。2000年代以降もブルーノートなどをメインに頻繁に来日公演をされていました。
最後に
訃報を聞いたときには思わずロバータ・フラックの曲をあらためて聴いてみました。とても優しい歌声で心が落ち着きます。
ボクが個人的に気に入って聴いていたのはピーボ・ブライソンとのデュエットアルバム「Born To Love」でしたが、もしまだあまり聴いたことがないという方でしたら「The Very Best of Roberta Flack」をオススメしたいです。ダニー・ハザウェイとのデュエット曲も多く、ロバータ・フラックの魅力がいっぱいの永遠に残るような名曲ばかりです。