今日は7年前の2015年5月21日にこの世を去ったルイス・ジョンソンをピックアップします。
チョッパー奏法の代名詞
ボクが生ルイスを見たのは1983年に来日したジョージ・デュークのコンサートでした。とにかくカッコいいの一言。当時ミュージックマンスティングレイ(ベースの名称)をトレードマークのように愛用していたのも印象的で、ルイス・ジョンソンのベースは今で言う「スラップ奏法(ボクらの時代はチョッパーと呼んでいました。)」が特徴で、「サンダーサム(雷の親指)」というあだ名までついていました。
そのルイスは70年代からセッションベーシストとして活躍、兄のジョージとのユニット「ブラザーズ・ジョンソン」としても1976年にデビューアルバム『Look Out for #1』をリリースしています。
マイフェイバリットアルバムの一つ「Passage」
実は個人的に大好きでガッツリ聴いていたのはルイスがセルフプロデュース、ソロで出した『Passage(1981年)』というアルバムで、ソウル、ファンクと言うよりはほぼAOR的な仕上がりになっています。とにかく爽やかな感じでずっと聴いていられます。残念ながらサブスクにはないのですが、なんとYoutubeにはフルでアップされていましたのでシェアしてしまいます。
『STOMP!』で一躍表舞台へ
ブラザーズ・ジョンソンとして彼らを押し上げたのは4thアルバム『LIGHT UP THE NIGHT(1980年)』に収録されている『STOMP!』で、USチャート7位、アルバムでも5位を獲得しました。アラ還世代の方でディスコ好きなら誰もが知る曲ですね。
多くの楽曲にクレジットされるセッションベーシスト
また大御所のクインシー・ジョーンズに認められ、数多くのアルバムに参加しています。クインシー・ジョーンズの楽曲で有名なものと言えば『愛のコリーダ』ですが、その他海外ではマイケル・ジャクソンのアルバム『Off The Wall』や『Thriller』、ジョージ・ベンソン、ジョージ・デューク、カーペンターズなど、日本でも角松敏生さんの初期のアルバムや松任谷由実さんのアルバム『NOSIDE』にも参加しています。70~80年代はジャンル問わず “気がつけばルイスが参加していた” ぐらい多くのセッションをこなされていました。
おそらく彼を聴いてベースを始めた人も多くいると思いますし、この世に残る多くの作品を残した功績はとても大きいです。とにかく感謝しかありません。今日は1日 “ルイスディ” になりそうです。