ディスコブームだった70年代後半から80年代前半に勢いを増し、増殖したアメリカの多くのファンクバンド。その代表格でもあるダズ・バンドはファンクのみならず、質の高いバラードも魅力です。バンド名のDAZZとは、”踊れるジャズ” という意味で「Danceable Jazz」の造語だそうです。2015年には来日公演も行いました。
1982年に大ブレイク、ダンスホールも熱狂
1977年に「KINSMAN DAZZ」としてデビューを果たしました。当時はフィリップ・ベイリーが携わったこともあり、EW&F色が強いサウンドだったようです。
1980年、バンド名を現在のDAZZ BANDに改名しモータウンへ移籍。2ndアルバム『Invitation To Love』をリリースし、シングル『Shake It Up』がR&Bチャートでもマイナーヒット。前作からさらにディスコティックなサウンドに進化。
その後、1982年リリースのアルバム『Keep It Live』収録されている『Let It Whip』はUSチャート5位、R&Bチャートで1位を獲得。ダンスホールでもパワープレイされ、DAZZ BANDの名が広く世に知れ渡りました。この曲はBoyzⅡMenもカバーしています。今回はライブMVがありましたのでシェアします。
個人的にショックを受けたアルバム「JOYSTICK」
前作まではファンク色が強い中にもメロディアスな曲が多かったこともあり、『JOYSTICK』を初めて聴いたときは少しショックでした。時代の流れとは言え、エレクトロ色が増し路線がかなり変わったと言った印象でした。
ちょうどこの1983年あたりがロックもファンクもジャズも、デジタルの進歩により音楽全般がそっちよりの音作りになっていたような気がします。世の中の音楽全体がそういう方向に進んでいったことで自分自身も馴染んできたのか、だんだんカッコいいなぁ~、と思うようになり結構聞き込みました。そんな印象の残るアルバムの1枚です。
『JOYSTICK(1983年)』CD化の際は、1984年の『JUKEBOX』とカップリングされたようです。
このアルバムから代表曲であるダンスチューン『Joystick』と『Swoop(I’m Yours)』をお届けします。
70年代後半から80年代前半のダンスホールを沸かせたファンクグループ
1977年公開の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」をきっかけにDISCOブームが巻き起こり、多くのファンクグループにスポットライトが当たりました。上げればキリがないのですが、メジャーどころのファンクグループをピックアップしてみました。
すでにご紹介したCHIC(シック)、EW&F(アース・ウインド&ファイアー)、SHALAMAR(シャラマー)、Con Funk Shun(コン・ファンク・シャン)、L.T.D.(エルティーディ)のほか、CAMEO(キャメオ)、Bar-Kays(バーケイズ)、GAP BAND(ギャップ・バンド)、MIDNIGHT STAR(ミッドナイト・スター)、S.O.S.BAND(SOSバンド)、B.B.&Q.BAND(BB&Qバンド)、Dayton(デイトン)、JUICY(ジューシー)、Kool & THE GANG(クール&ザ・ギャング)、Mary Jane Girls(メリージェーンガールズ)、などなど。
まだご紹介していないグループは順次ご紹介していきます。なおディスコの変遷については下記の記事で見れますのでぜひご覧になってくださいね。