ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)『Rockit(1983年)』File0097

1980年代

1960年のプロデビュー、1962年のデビューアルバムリリースからなんと60年。82歳の今も現役で活動しているジャズ・ピアニスト「ハービー・ハンコック」をピックアップします。とは言っても、ジャズらしからぬ80年代前半の時代をピンポイントでご紹介いたします。

時代を作ったともいえる一曲「Rockit」

ボクと同世代の方なら「Rockit」というタイトルだけでピンとくる方も多いのではないかと思います。当時、まださほどメジャーでなかったスクラッチ手法をいち早くフィーチャーしたヒット曲です。この曲をきっかけにスクラッチを楽曲に組み入れていく手法が一気に広がっていったのではないかと思います。

この80年代前半という時代は多くのジャンルの音楽が変貌を遂げた時代で、その中の一つである1983年リリースの『FUTURE SHOCK』は時代の先駆けであったような気がします。初めて「Rockit」を聴いたとき、誰の曲なのかと調べると、なんとJAZZ界の大御所であるハービー・ハンコックだった、ということで驚いた記憶があります。過去にポップ色、ファンク色が強めの楽曲はあったものの、ジャズ・フュージョンという域は出ていなかったように思いますが、このアルバムは全くの別物、かなりの衝撃でした。ビル・ラズウェル氏とのコラボで完成したこのジャンルは「ジャズヒップホップ」と呼ばれているようです。

『Rockit』はビルボードHOT100で71位、HOTダンスで1位、グラミー賞も受賞。アルバム『FUTURE SHOCK』もビルボード200で43位、ジャズチャート2位、R&Bチャート10位を記録。

さらに衝撃的だったのはPV(プロモーションビデオ)でした。まだアナログが主流だった時代なのですが、機械仕掛けの人形が楽曲に合わせて動くというちょっと不気味でアーティスティックな作品となっています。

ボクのお気に入りの1枚「Lite Me Up(1982年)」

本来のジャズ主流のハービー・ハンコックファンの方々からすれば、エェ~っと言われるかもしれませんが、ボク個人の音楽的志向からするとどうしてもこのアルバムになってしまいます。『FUTURE SHOCK』の一つ前のアルバムで、『Lite Me Up(1982年)』はロッド・テンパートンが起用されジャズ路線から少し離れたディスコティックなファンクアルバムです。

ロッド氏は、70年代のディスコミュージックでも有名な「ヒートウエーブ」のキーボード奏者兼ソングライターでもあり、ヒット作品は多数。誰もが知るマイケル・ジャクソンの『スリラー』や『オフ・ザ・ウォール』、その他クインシー・ジョーンズ、ジョージ・ベンソン、パティ・オースティン、ドナ・サマーなど、上げればキリがないほどのヒット曲を生み出しています。

また参加アーティストは友人のクインシー・ジョーンズの影響で、スティーヴ・ルカサーやジェフ・ポーカロが参加。ナラダ・マイケル・ウォルデン、さらにはデヴィッド・フォスターにジェイ・グレイドンと、なんともまぁ超豪華なAOR色も満載のアルバムでもあります。

時代とともに進化している名曲『Watermelon Man』

ボク自身JAZZに関しては詳しくなく、お恥ずかしいことにハービー・ハンコックの曲をまともに聴いたのはご紹介した上記の2枚のアルバムぐらいなのですが、名曲『Watermelon Man』は耳にしたことがありました。1962年にリリースされているので、今年ですでに60年です。この60年で楽器の進化や音楽環境の変化に伴い、それとともに楽曲も進化しているようです。

少し長いのですが、1962年のオリジナルと2012年のジャズフェスでのライブをシェアしました。ライブなので比較するにはムリもあると思いますが、名曲が生まれて50年、こんな感じで演奏されているんだ、といった感覚で聴き比べてみてください。

これまで自分自身が持つイメージだけで気軽に「JAZZ」という単語を使ってしまっているので、あらためて「JAZZ」について少し調べてみました。しかしながらあまりにも奥が深くてJAZZ初心者にはかなり難しい・・・。

おそらくボクが聴いている範囲は、「ジャズ・ファンク」、「ジャズ・フュージョン」、「アシッド・ジャズ」ぐらいなんだろうな、と感じた一日でした。Wikipediaをリンクしておきますので、ご興味あればご覧くださいませ。

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