活動期間5年の知る人ぞ知るブギーグループ「JUICY」
1982年に5人組のグループとしてデビューを果たしたJUICY。後にジェリー・バーンズとカトリース・バーンズの兄弟2人のデュオとなり1987年に5年間の活動を経て解散しました。
グループ名の「JUICY」はMtume(エムトゥーメイ)のヒット曲『Juicy Fruit』に由来するそうで、この曲は1983年6月にR&Bチャートで1位を獲得しています。そのアンサーソングとして『Suger Free』が1985年リリースのJUICYの2ndアルバムに収録されています。(JUICYにとってはこの曲がR&Bチャートで最高位の13位を獲得。)
このジェリー・バーンズはベーシストとしても有名でロバータ・フラック、チャカ・カーン、グエン・ガスリーなどとも共演されている実力者であり、CHIC(シック)のベーシストであったバーナード・エドワーズが他界した後の2005年以降ベースを担当し現在に至っています。ジェリー・バーンズは2024年9月に有明アリーナにて開催された「Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2024」でもCHICのメンバーとして来日しています。
今聞いても古さを感じない40数年前のデビューアルバム「JUICY」
デビューアルバムの「JUICY」はR&Bチャートで57位にランクイン。このアルバムはボクにとっても青春の1枚であり、聴くとその時代が甦ってきます。ちょうどボクがディスコでアルバイトをしているときにパワープレイされていた1982年リリースの『Don’t Cha Wanna』をお届けします。残念ながらこの曲はチャートインしていなかったようです。
もう1曲思い出の曲があるのでご紹介します。1983年にシングル・カットされた『Love’s a Merry-Go-‘Round』はR&Bチャートで75位を獲得しました。
5年間で3枚のアルバムをリリース
1985年リリースの2ndアルバム「It Takes Two」はそこそこ成功を収めたものの、1987年の3rdアルバム「Spread the Love」はイマイチで解散の道へ・・・。
カトリーヌ・バーンズはいろいろな賞を受賞したものの2019年に他界、ジェリー・バーンズは上記で述べた通り現在もCHICのメンバーとして活躍中です。
アルバムを通して聴いてみると2nd、3rdと個性が消えていってアトランティック・スターやSOSバンドなど、この時代を賑わしていたグループに埋もれてしまったのかなぁ~という印象です。個人的にはやっぱり1stアルバムが一番のお気に入りで、一番JUICYらしさが出ているような気がします。