記念すべき第1回目は尾崎亜美さんをご紹介します。
おそらく誰もが耳にしたことがある「オリビアを聴きながら」の楽曲提供者
おそらく尾崎亜美さんと言えば、まず出てくるのが誰もが知る『オリビアを聴きながら』だと思います。楽曲を作ったご本人のオリジナルよりも杏里さんが歌っているほうを知っている人のほうが多いかもしれませんね。
尾崎亜美さんは1976年にデビュー。1977年の3rdシングル『マイ・ピュア・レディ』が資生堂のCMに採用され注目を浴びました。1978年には南沙織さんに楽曲提供した『春の予感‐I’ve been mellow‐』で同じく資生堂のCMソングに採用され、この曲をきっかけに楽曲提供がスタートしたようです。
その後も多くのアーティストへ楽曲提供などもされ、有名なものでは松田聖子さんへの「天使のウインク」や「ボーイの季節」があります。
とにかくクオリティの高いアルバム「HOT BABY」と「Air Kiss」
デビューからこれまでに数え切れないほどのアルバムをリリースされていますが、その中でもボクが特に気に入っているアルバムがあります。ともに1981年にリリースされたのですが、とにかく参加アーティストがスゴい。
7thアルバムの「HOT BABY」は全曲デヴィッド・フォスターのアレンジに加え、TOTOのメンバーであるジェフ・ポーカロやスティーヴ・ルカサーやジェイ・グレイドン、トム・スコットなどが参加し、LAレコーディングと超豪華です。
8thアルバムの「Air Kiss」はデヴィッド・フォスターからのオファーで同じく全曲をアレンジ、マイケル・ランドウなども参加しました。
この2枚はまさにJ-Popというよりも「J-AOR」といったクオリティの高いアルバムになっています。ではまずアルバム「Air Kiss」からボクが亜美さんの曲で一番好きな『グラスのルージュ』をご紹介します。
この曲は俗に言う「Just The Two of Us進行」で耳に残りやすくなんか気持ちいいコード進行です。あいみょん、髭男、YOASOBIの楽曲など、ココ最近のJ-Popでもよく使われているようです。
「Just The Two of Us進行」とは、1980年グローヴァー・ワシントンJr.(ボーカルはビル・ウィザース)がリリースした”Just The Two of Us”のコード進行のことをいいます。
あとがき
ちなみにこの2枚のCDは「紙ジャケット」でもリリースされたのであらためて買ってしまいました。我々の世代はやっぱり「紙ジャケット」が恋しいんです。
亜美さんのコンサート(もちろん80年代前半です)へは2回ほど足を運びましたが、もう40年も経つんですね。今も全く褪せないサウンドにはビックリです。そう考えると80年代ポップスは永遠に不滅だと思います。