八神純子『思い出は美しすぎて(1978年)』File0062

1970年代以前

「ポプコン」出身のアーティストは今も素晴らしい活躍をされています

1969年から1986年までの18年間、「ポプコン(ヤマハポピュラーソングコンテスト)」という音楽コンテストがありました。元々プロ向けのコンテストでしたが、第6回からアマチュアがプロに成るためのコンテストになりました。このポプコンからはホントに多くのアーティストが排出され、現在も活躍されている方も多いです。ボクら世代に近い人が名前を聞いてパッとわかりそうなアーティストをあげてみます。

グランプリ受賞者は、中島みゆきさん(1975年)、世良公則&ツイスト(1977年)、クリスタルキング(1979年)、あみん(1982年)、辛島美登里さん(1983年)など。そして優秀曲賞と入賞は、葛城ユキさん、庄野真代さん、松崎しげるさん、佐野元春さん、長渕剛さん、チャゲ&飛鳥、などなど、名だたるアーティストの皆さんの名前が残っています。詳しくは「Wikipedia」でご覧になれます。とにかくグランプリではなくてもその後デビューされているアーティストは数多く、とにかく昭和時代においてはスゴいコンテストだったんです。

ポプコンを経て1974年にプレデビュー、1978年に本格デビュー

前置きが長くなりましたが、このポプコンの第8回、9回で優秀曲賞を受賞し、その後1978年に本格デビューされた「八神純子」さんをピックアップします。純子さんがお茶の間に登場し、知名度を上げたのは『みずいろの雨(1978年)』だと思いますが、個人的にデビュー当時から気に入って聴いていたのがデビューアルバム『思い出は美しすぎて(1978年)』です。このアルバムに収録されている曲は本格デビュー前の曲も収録されています。

このアルバムは『みずいろの雨』以降の楽曲と比べると、よりノスタルジックで昭和なポップスといった感じです。ジャケ写にも写ってますがサンバホイッスルがトレードマークで、実はボクも持っていました。おそらくボクがセブンスコードが好きなのは純子さんの影響が大きいと思っています。切ない哀愁ある響きがなんとも言えないです。

ということで昔の曲を探したのですが、公式なものがなかなかない中で、2021年に全国のZeppを回られたときのライブ映像がありましたのでシェアしますね。

思い出は美しすぎて(1978年)~Take a Chance(2013年)

『思い出は美しすぎて』は同タイトルのデビューアルバムに収録されている曲で、シングルで言えば3枚目ですが実質のデビューシングルでしょうか。サンバホイッスルは今も健在ですね。

Mr.ブルー(1980年)~タイトロープ(1993年)

『Mr.ブルー』は10枚目のシングルで、TV番組のテーマ曲にも使われていました。

I’m A Woman(1981年)~Here We Go!(2019年)

『I’m A Woman』は11thシングルで、アルバム『夢見る頃を過ぎても』に収録されています。このアルバムは松任谷正隆さんプロデュースでオリコンチャートで2位を記録しました。

今も定期的にツアーを

2021年9月には、6年ぶりの20thアルバム『TERRA-here we will stay』をリリースされました。上記の『Here We Go!』もアルバムVer.として収録されています。

先月64歳になられた純子さんですが、今も衰えないハイトーンボイスを届けてくれます。ボクが「日本の70年代歌姫」を選ぶとしたら八神純子さんに加え、以前に紹介した大橋純子さん、そして渡辺真知子さん、岩崎宏美さん。この時代はどうしても歌謡曲っぽいイメージが強かったのですが、これら皆さんの声は伸びがスゴくてとてもソウルフルだと思いますし、当然、ボクの「生で聴きたいリスト」に入っています。

ちなみに純子さんのライブは、1979年秋 の『Another Diary』というツアーに参加しました。もう43年も前なんですね。再度、生歌聴ける日を楽しみにしたいと思います。

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