セルジオ・メンデス(Sergio Mendes)『Never Gonna Let You Go(1983年)』File0087

1980年代

 現在来日中で、5/12にビルボードライブ東京での公演を間近にひかえた「セルジオ・メンデス」をピックアップします。1950年代から活動を始め、現在81歳でいまだ現役というブラジルのアーティストです。

 セルジオ・メンデスが世界的に知られるようになったのは、1966年リリースの「SERGIO MENDES & BRASIL ’66」に収録されている『Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)』という曲です。この曲は2006年リリースされたアルバム「timeless」にブラック・アイド・ピーズとのコラボでもリメイクされていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

 この「timeless」はスティービー・ワンダー、エリカ・パドゥ、ジャスティン・ティンバーレイクなど、ヒップホップやR&Bとのコラボ満載のアルバムに仕上がっています。


 今日紹介するのは、1983年リリースのアルバム「Sergio Mendes」です。一時期あまりパッとしなかった時期があったようですが、このアルバムは、ソウル、ポップス、ラテンなど多くのエッセンスを取り入れ、当時のAORの波にも乗り、ポップでキャッチーな曲が多く収録され話題となりました。アーティストもマイケル・センベロ、ポール・ジャクソンJr.、マイケル・ランドウ、ルイス・ジョンソン、ジョン・ロビンソン、ジェリーヘイなどなど、名だたるメンバーが参加しています。

 そのアルバムの中から、ビルボードHOT100で4位、アダコンで1位を獲得した『Never Gonna Let You Go(愛をもう一度)』をお届けします。元々EW&Fがレコーディングする予定だった曲らしいのですが見送られ、1982年にはディオンヌ・ワーウィックやスティーヴィー・ウッズがアルバムに入れています。その中でも一番ヒットしたのが、このセルジオ・メンデスVer.ということなんですね。


 その他ピックアップしておきたいのが、サイモン&ガーファンクルやビートルズなどの名曲をボサノヴァアレンジで収録したアルバム「The Greatest Hits Of Sergio Mendes And Brasil ’66(1970年再版盤?)」で、メチャいいアルバムに仕上がってます。1970年には大阪万博のステージに立つなど、日本公演も多くこなしていたようです。


 では最後に彼が有名になった『Mas Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)』を1966年のオリジナルでお送りします。

 ちなみに5/12のビルボードライブ東京はまだ若干席があるようなので、都合のつく方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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