時代を作ったメンバーが在籍していたグループ「THE TIME」
まず「ザ・タイム(THE TIME)」と聞いてわかる方は80年代の洋楽をそれなりに聴いていたか、プリンスがお好きな方かなぁ、と。
まずは、1984年リリースの3rdアルバム『Ice Cream Castel』から「Jungle Love」のMVをシェアします。この曲はビルボードR&Bチャートで6位、HOT100では20位でした。
ザ・タイムは、1981年プリンスによって結成されたファンクバンドで、プリンスの幼馴染のモーリス・デイ(Vo)をはじめ、ジミー・ジャム(Key)、テリー・ルイス(Ba)、ジェシー・ジョンソン(Gu)などのメンバーで構成され、プリンスの前座なども務めていました。リリースした楽曲はR&Bチャートではそこそこでしたが、HOT100ではイマイチの伸びでした。
1985年にはモーリス・デイとジェシー・ジョンソンが脱退しソロ活動を始めました。(ジェシーがプロデュースした「Kool Skool」の記事は「File0015」にて。)
ジャム&ルイスはプロデューサーとして大ブレイク
一方、ジミー・ジャムとテリー・ルイスは、ザ・タイムの活動をしながら「ジャム&ルイス」として、SOSバンド、シェレール、アレクサンダー・オニール、シェリル・リンなど、多くのヒット曲をプロデュースしていました。この二人の大成功は、ジャネット・ジャクソンが1986年にリリースした「コントロール」で、収録されている9曲のうち7曲がシングルカットされ、6曲がチャートの上位を占める勢いで、アルバムチャートも1位を獲得。続く1989年の「リズム・ネイション1814」も同様に大ヒット。ジャネット・ジャクソンについては、また後日詳しく語りたいと思います。
実は日本人の楽曲もプロデュースしたことがあるジャム&ルイス。そのアーティストがなんと「宇多田ヒカル」さんなんです。楽曲は1999年にリリースされた『Addicted To You』で、御本人がダメ元でジャム&ルイスにオファーをかけたそうです。こんなエピソードがあったことはボクも知りませんでした。でもこれを受け入れてもらえたということは、宇多田ヒカルさんはこのときから世界に通用するアーティストであると証明されたようなもんですね。本当に素晴らしいです。
2017年のグラミー賞では・・・
2017年のグラミー賞では「Tribute a Prince」としてこのThe Timeは「Jungle Love」などを披露し、そしてなんとプリンスの「Let’s go Crazy」をブルーノ・マーズがギター弾きまくりで出てきたのはちょっとビックリでした。しかもご自身の公式チャンネルでリハの模様をアップしていますので、両方のMVシェアしますね。