Patti Austin(パティ・オースティン)『Do You Love Me(1981年)』File0153

1980年代

4歳でデビュー、活動歴71年の大ベテラン「パティ・オースティン」

1954年の4歳の時にアポロ・シアターでデビューし、翌年RCAレコードと契約。9歳からはクインシー・ジョーンズのツアーに参加し、1976年にアルバム「End Of A Rainbow」でソロ・デビューしました。

個人的に聴きだしたのは1981年リリースのアルバム「Every Home Should Have One(デイライトの香り)」からですが、1991年リリースの「Carry On」までの6枚のアルバムは結構お気に入りで今でもズッと聴いています。

まずはボクがパティ・オースティンを聴き出したきっけかとなった曲『Do You Love Me(1981年)』をお届けします。アルバム「Every Home Should Have One(デイライトの香り)」に収録されているのですが、このアルバムからクインシー・ジョーンズプロデュースでとにかく参加アーティストがスゴいです。デヴィッド・フォスター、リチャード・ティー、ボブ・ジェームス、スティーヴ・ルカサー、エリック・ゲイル、ルイス・ジョンソン、アンソニー・ジャクソン、ジョン・ロビンソン、ジェリー・ヘイなど、とにかく豪華。

この曲のイントロもスティーヴ・ルカサーだと思うのですが、ちょうどTOTOの3rdアルバム「TURN BACK(1981年)」と同時期なので絶好調の頃ですね。

多くのセッションをこなす歌姫

パティは多くのバックボーカルを務めたりアーティストとデュエットしていますので、有名どころを少しピックアップしてみます。

  • ビリー・ジョエル「Everybody has a Dream(1977年のアルバム”ストレンジャー”」
  • マイケル・ジャクソン「It’s the Falling in Love(1979年のアルバム”オフ・ザ・ウォール”)」
  • トム・ブラウン「Browne Sugar(1979年のアルバム)」
  • ジョージ・ベンソン「Moody’s Mood(1980年)」

その他、多くのアーティストとのコラボがあるのですが、上記を見るだけでもすでにクインシー・ジョーンズ色が出だし始めてますね。

では同じくアルバム「Every Home Should Have One(デイライトの香り)」に収録されているデュエットナンバー『Baby, Come To Me』をお届けします。この曲はジェームス・イングラムとのデュエットでビルボードチャートでNo.1を獲得しています。残念ながらジェームス・イングラムは2019年1月に他界しています。

絶対に外せないこの1曲『Say You Love Me』

パティ・オースティンを語るのに絶対に外せない楽曲があります。それは1976年リリースのデビューアルバム「エンド・オブ・ア・レインボー」に収録されている『Say You Love Me』です。このアルバムはほとんどパティ・オースティンが楽曲制作をし、参加アーティストもかなりスゴいです。(気になる方はぜひ調べてみてください。)

ボク自身はこの曲をリアルタイムではなくさかのぼって聴いたわけですが、1982年頃に友人とよく口ずさんでいたので思い出の曲として刻み込まれています。

ではその『Say You Love Me』を2013年7月に韓国で行われたクインシー・ジョーンズの80歳セレブレーションライブからお届けします。上記のジェームス・イングラムとのデュエットも同様のライブです。このあと日本でも開催されたのですが、韓国公演のものだけアップされていました。

2025年12月、ブルーノート東京で来日公演

来月の12月14日(日)~17日(水)の4日間、ブルーノート東京でパティ・オースティンの公演があります。2023年から2年ぶりの公演となります。

すでに75歳を迎えられているのであと何回来日してもらえるかわかりませんので、個人的には絶対に行きたいのですが現時点では確定できていません。

6年前のものになりますがBLUE NOTE JAPANのサイトにあった動画をシェアさせていただきます。

エピローグ

あらためて昔のものからザッとパティ・オースティンを聴いていました。ボク自身、一番のお気に入りはチャカ・カーンだと思っていましたが、実はパティ・オースティンも同等レベルで好きだということに気が付きました。

個人的な感想ですが、チャカ・カーンはパッションや力強さ、パティ・オースティンはココロ休まる優しい歌声、そんな感じでしょうか。パティ・オースティンのスローナンバーを聴くとなぜかホッととした気分になれます。

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