まずは「ティン・パン・アレー」について少し触れてみます
”80年代ポップスがスゴかったのは?” をさらに深堀りするために70年代に活躍したアーティストをピックアップしているシリーズ第2弾は、1973年に結成された「ティン・パン・アレイ」(最初の1年ほどは「キャラメル・ママ」というバンド名だったそうです。)です。
まずは、ごめんなさい!ボク自身は昔からティン・パン・アレイを聴いていたわけではないため詳しいことはよくわかりません。ただスゴいメンバーのグループであり、その後の80年代に多大な影響を与えたことは間違いありません。
メンバーは、細野晴臣さん、鈴木茂さん、松任谷正隆さん、佐藤博さん、林立夫さんで、80年代の日本の音楽に詳しい方なら誰もが知る大御所だらけです。細野晴臣さんと鈴木茂さんは、第1弾でご紹介した「はっぴいえんど」のメンバーでもあり、松任谷正隆さんは誰もが知るユーミンの旦那さん。林立夫さんも多くのレコーディングやライブに参加してきた一流ドラマーでありプロデューサーでもあります。
40年以上昔の音楽とは思えないクオリティ
今回はその中で、ティン・パン・アレイにあとから参加した「佐藤博」さんの、ボクが昔聴いていたアルバム『awakening』をご紹介します。リリースは1982年ですがその頃の音楽としては最先端で、自分にはとても衝撃的であった思い出があります。
いろいろ調べてみるとちょうど1981年に「LINN DRUM」というドラムマシンが開発され、同氏もこのリンドラムを使えば自分自身でいろんな楽曲が作れるなぁ~と言うことで出来上がったのがこのアルバムらしいです。このアルバムも全曲「LINN LM-1」というリンドラムで制作されています。
2000年代はドリカムの音楽監督や青山テルマさんの『そばにいるね』のサウンドプロデュースなどを手掛けましたが、残念ながら2012年10月26日にこの世を去りました。本当に多くの著名ミュージシャンからも評価の高い音楽家でした。
80年代前半はデジタル音源の黎明期!?
80年代の音楽は洋楽・邦楽に関わらず、上記の「LINN DRUM(プリンスのページで触れています)」の発明により飛躍的に進化し、1982年以降の楽曲にはかなりの比率でこのリンドラムが採用されているようです。ちなみにボクの大好きなプリンスはコレを使いまくってるという記事もありました。(アルバム『1999』あたりからはそうみたいです。)
とにかく80年代っていうのはあらゆる分野でアナログからデジタルへ一気に移り変わった時代でもあるので、音楽業界も大きく変わった時代とも言えます。リンドラムが開発されてから40年経ち、80年代やら昭和やらが新たにクローズアップされてるっていうのはすごく嬉しいですね。